射精中の体内の動きをとらえた映像

射精
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射精について調べているとき、偶然この動画を見つけました。射精のしくみについてはおおよそ理解していたのですが、実際に体の中でどのように動いているのかということまではイメージできませんでした。この動画は射精中の体内の様子を世界で初めて捉えた貴重な映像です。特に重要な前立腺の動きをリアルタイムで見られることにより、射精のプロセスが具体的にイメージできるようになりました。射精マニア必見の動画です。僕は英語がとても苦手なのですが、がんばって翻訳しました。

予備知識として、射精のしくみもご覧いただけると一層理解が深まります。

概要

この研究は1994年にJ.M.Gil-Vernet博士らによって、超音波エコー診断装置を直腸内に挿入する方法で、若い健康なボランティアの協力を得て行われました。射精はマスターベーションによって行われました。膀胱頚部、前立腺、尿道球を含み、前立腺と尿道を通る正中線の断面およびドップラーカラーイメージを撮影しています。この研究により、射精のメカニズムが明らかになるとともに、射精の前段階というものが存在することを実証できました。

解説

以下、経過時間ごとにおおよその日本語訳を示します。

3分4秒

(用語の意味)B:膀胱 BN:膀胱頚部 SV:精嚢 P:前立腺 MU:尿道隔膜部 BU:尿道球 CS:尿道海綿体

3分33秒

外尿道括約筋の随意的な収縮が見られます。

3分48秒

射精の約15秒前、膀胱頚部が徐々に収縮し、内尿道括約筋の収縮によるエコー強度の低下(黒くなる)が観察できます。

4分2秒

射精の段階が始まると、尿道前立腺下部が突然拡張し、射精管から精液が流れ込んできます。精液の流れは白い粒子として観察できます。外尿道括約筋が19~20回リズミカルに収縮することにより、精液が断続的に押し出されます。また球海綿体筋が前後に収縮することにより、精液を勢いよく送り出しています。

4分50秒

前立腺精丘部を通る水平方向の断面です。前立腺の収縮に合わせて射精管から精液(白い粒子)が噴出しているのが観察できます。

5分11秒

射精数秒前からの縦方向の断面図です。射精開始は5分22秒から。射精終了から数秒後、ごく少量の精液が膀胱側に逆噴射されるのが観察できます(5分55秒)。

6分0秒

前立腺付近のドップラーカラーイメージです。血液の流れとともに、精嚢から射精管を通って尿道前立腺部に精液が流れ込むのが観察できます。(訳注:ドップラーカラーイメージは物体が近づいているか遠ざかっているかを色で区別できます)

6分26秒

このドップラーカラーイメージでは射精の直前に膀胱頚部が収縮するのがはっきりと観察できます。そして射精管から尿道前立腺下部へ精液が流れ込む様子が観察できます。

6分53秒

膀胱頚部および内尿道括約筋付近の拡大です。射精の数秒前、膀胱内への尿の噴出が観察できます。射精の終わりに、ごく少量の精液が膀胱側へ逆噴射される「ミルキングバック」という現象が見られます。これはおそらく、外尿道括約筋が収縮したままで尿道に随意的な圧力がかかることにより、尿道前立腺部に残っていた精液が膀胱側に吐き出されるためと考えられます。

感想

専門用語だらけで大変わかりづらかったですが、何度も何度も聞き返して翻訳しました。どうしても聞き取れなかった箇所もありますが、おおよそ言っている意味は理解できました。英語の苦手な僕がそこまでするくらい興味深い映像でした(笑)。これまで射精のしくみは頭ではわかっていてもイメージとして実感が湧かなかったのですが、これで非常にリアルにイメージが描けました。僕も男だから体の感覚としてはっきりわかるんですよね。あっ、いまイキそうだな・・とかね。前立腺がドックンドックンと収縮して精液を吐き出している様子は感動ものです。これと同じことが自分の体の中でも起こっていると思うと超興奮しました(笑)。

この研究で明らかになったことは、射精数秒前に膀胱頚部の収縮が起こることと、射精終了後に膀胱側への精液の逆流が見られるということですね。膀胱頚部の収縮は射精中に精液が膀胱側へ逆流しないために起こります。それが射精が終わって収縮が弱くなると、精液の一部が漏れることがあるんですね。精液が尿道へ行かずに膀胱側へ逆流する症状を逆行射精といいますが、健康な人でもごく少量の精液が逆流する現象は普通に見られるということです。ですから射精直後の尿にはわずかに精子が混じっている可能性があるわけですね。

前立腺尿道部の映像

上とは別ですが、前立腺尿道部に挿入したカメラから撮影した射精の瞬間の映像を見つけました。前立腺内部を直接観察した映像は非常に珍しいのではないかと思います。

これは前立腺を貫いている尿道を下側(ペニス側)から見た映像と思われます。中央に三角形の空間が見られるのが尿道で、その下に半円状の起伏が見られるのが精丘と呼ばれる部分です。映像からは見えませんが、精丘の両側には一対の射精管が開口しています。

説明によると電気刺激によって人工的に射精を誘発したようです。非常に短い映像なので前後の関係がわかりませんが、射精の直前に尿道部が大きく拡張し、再び収縮した後、左側の射精管口から精子が噴出してくる様子が捉えられています。本来は両側から出てくるはずですが、右側からは少し遅れて(0:09あたり)出てくるのが一瞬だけ見えました。人によってはタイミングがずれたりすることがあるのでしょうか?

前立腺内部を直接観察した映像は他になかったので非常に興味深いですが、少し疑問に思う部分もあります。なぜなら射精の直前には前立腺液で満たされているため、尿道部全体が白く濁っているはずなのです。この映像では何もないように見えますが、精子が煙のように出てくるところから、明らかに透明な液体で満たされていると思われます。もしかすると精子の噴出がよく見えるように透明な液体を注入して前立腺液を排出したのかもしれません。そのあたりはよくわかりません。

射精の瞬間を捉えた決定的な体内映像

また上記とは別ですが、射精中の前立腺内を撮影した驚異的な映像を発見しましたのでご紹介します。

尿道カメラによる撮影画像(「体内探検! 内なる神秘の世界を覗いてみよう」様より。元のサイトは閉鎖されてしまいましたが、Webアーカイブに残っていたものを引用させていただきました。ご了承下さい)

動画は上記のサイトに8つアップされていますので、aviファイルをダウンロードしてご覧になると見やすいと思います。この映像は何とお医者さんではない一般の方がマイクロスコープを尿道内に挿入して自分の体内を撮影されたものです。しかも日本の方です。

No.n07とNo.n08が射精の瞬間を捉えた映像ですが、特にNo.n07がわかりやすいと思います。

No.n07は前立腺尿道部を撮影したもので、仰向けに寝て撮影していると思われるので、映像の下側が体の後ろ側になります。下側に見える丸い膨らみが精丘と呼ばれる部分で、尿道は三角形の狭い空間になっていることがわかります。精丘の側面左右に一対の射精管が開口していますが、その位置までは直接見えません。画像が小刻みに揺れているのはカメラを挿入したままペニスを刺激しているためと思われます。

この映像で非常に興味深いことは、興奮が高まるにつれてやや白濁した前立腺液がこの三角形の空間に充満していくということです。射精の直前に一気に放出されるのではなく、その前からじわじわと溜まっていくことは新たな発見でした。射精の直前には精丘が見えなくなるほど大量の前立腺液が充満しています。

そしてオーガズムに達した瞬間、精丘の両脇にある射精管口から真っ白な精子が噴出し(1:32)、間髪を入れずやや黄色味を帯びた精嚢液が猛烈な勢いでドクドクと押し寄せてきます。これで射精管口の位置がおおよそわかるでしょう。

この映像を見て今まで想像でしかなかったことがリアルで確かめられ、非常に感動しました。改めて射精のメカニズムってすごいと思います。これほど直接的に射精の一部始終を捉えた映像は世界的に見ても珍しいもので、大変貴重な映像です。作者様に感謝して拝見しましょう。

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