前の記事で自己性愛の概念や性的傾向について筆者の推論を述べてみましたが、それを裏付けるため、過去に実施した射精と性行動に関する調査のアンケート結果をもとに一般的な傾向を分析してみたいと思います。
回答者全体の傾向
このアンケートでは全部で300人の男性から回答が得られました。まず比較対象として回答者全員を対象とした結果をもう一度載せておきましょう。
オナニーのネタ
これは性的興奮の対象を知る上で重要な手がかりになります。ここでは「自分の裸やペニス」と答えた人を自己性愛者と捉えています。複数回答可であることに注意して下さい。300人のうち36人がそう答えていることから、自己性愛者の割合は男性の1割程度いると推定できます。
オナニー中の格好
自分の精液を飲んだことがあるか?
ここで「とんでもない」以外は飲んでみたいと思っているわけですから、これを「飲精意向」と定義することにします。また「何度か飲んだことがある」「今も時々飲んでいる」「一度だけ飲んでみたことがあるが二度としたくない」「いつも飲んでいる」を足したものが実際に飲精を経験したということですから、これを「飲精経験率」と定義することにします。全体調査では飲精意向は77%、飲精経験率は26.9%でした。
自分の射精を動画に撮ったことがあるか?
自分の射精動画を撮った場合、何に興奮するか?
自分のペニスが好きかどうか?
同性とのセックス意向
この中で「あり得ない」以外は少なくとも興味があるということですから同性とのセックスに肯定的と考えられます。全体調査では41.7%が肯定的という結果が出ました。また「経験済み」は12%となっています。
自己性愛者の一般的傾向
以下はオナニーのネタで「自分の裸やペニス」に興奮すると答えた人に絞って集計した結果です。これは概ね自己性愛者の性向と一致すると考えられます。
自己性愛者は全裸オナニーが好き
オナニー中の格好は全体調査では「全裸」は少数派でしたが、自己性愛者の中ではトップに躍り出ました。これは予想通りの結果で、自己性愛者は自分の体に興奮するため全裸でオナニーすることを好むことがはっきり裏付けられました。
自己性愛者は自分の精液を飲むことに抵抗が少ない
自己性愛者の中では飲精意向が83.3%、飲精経験率が36.1%となり、全体調査より有意に高い結果が出ました。やはり予想した通り、自己性愛者は自分の精液を飲んでみたい、または飲んだことがある人が通常より多いということが裏付けられました。これは自己愛の表れと考えられますが、8割以上の人が飲んでみたいと思っているにもかかわらず、実際に飲んだことがある人は約3分の1にとどまり、飲精のハードルの高さを物語っています。
自己性愛者は自分の射精動画を撮っている
実に7割もの人が自分の射精動画を撮っていることがわかります。これは全体調査から見るとはるかに高い割合です。
自己性愛者は自分のペニスに興奮する
全体調査とは違って自分の勃起したペニスと答えた人が一位になりました。射精の瞬間に興奮するのは当然として、やはり自分のペニスに興奮するのが自己性愛者ならではの特徴のようです。
自己性愛者は自分のペニスに愛着を持っている
これも予想通りの結果ですが、自己性愛者は自分のペニスに肯定的な割合が高いことがわかります。全体調査では否定的な割合の方が高かったので明らかに異なる傾向が出ています。
自己性愛者は同性とのセックスに肯定的
「あり得ない」を除いたものが同性とのセックスに興味ありということですから、これは58.3%となり、半数以上の人が肯定的であることがわかります。全体調査では4割程度でしたから、やはり明らかな違いが出ています。一方で「経験済み」は13.9%にとどまっています。願望はあってもなかなかセックスにまでは踏み込めないということでしょうか?
同性愛との比較
オナニーのネタ調査で「男のオナニー動画」と答えた人は同性愛的な傾向が強いと考えられます。このグループに絞って集計した結果を分析することにより、自己性愛と同性愛の相関性について探ってみました。
オナニー中の格好
自己性愛と同じく、全裸派が最も多い結果になりました。
自分の精液を飲んだことがあるか?
飲精意向は89.3%、飲精経験率は37.6%にも達しました。これは自己性愛者よりも高い割合で、やはり同性愛者は精液に対するこだわりが非常に強いことがうかがえます
自分の射精を動画に撮ったことがあるか?
7割以上の人が撮ったことがあると答えました。やはり自己性愛と同じく自分の射精にも興奮するようです。
自分の射精動画を撮った場合、何に興奮するか?
これは全体調査とあまり変わらない結果になりました。自分の勃起したペニスと答えた人は2位で、自己性愛者より少なくなっています。やはり自分のペニスにはそれほど愛着がないようです。
同性とのセックス意向
これは当然とも言えますが、実に83.9%もの人が興味ありということです。しかも既に経験済みの人が39.3%も含まれます。自己性愛者よりはるかに高い割合でセックス願望が強いことがうかがえます。
自己性愛と同性愛はある程度重なっている
以上の分析により、自己性愛の一般的な傾向について管理人がおおよそ想像していたものと同じであることが裏付けられました。また同性愛と比較することにより、自己性愛は同性愛と傾向が共通しており、ある程度重なっていることがうかがえます。複数回答可ということですから、当然ながら同じ人が回答したケースもあるでしょう。ですから同じ人の中で自己性愛と同性愛が共存していることも珍しくないのです。
この理由について考えますと、自己性愛は男性である自分の体に性的興奮を覚えるわけですから、同じ肉体を持った他者にも興味が行くということは自然な流れに思えます。だから自己性愛と同性愛はある程度同時発生的に結びついているのでしょう。ただ男性なら誰でも良いかというとそうではありません。管理人のケースから言うと、自分と似たような体型の人だけが性的対象になるのです。極端に異なる体型では全く性的対象になりません。つまり自分にとって親近感のある他者の中に自分を見つけようとしているのが真実だと思います。
自分の精液を飲むのは究極の自己愛
アンケートの中で自分の精液を飲んだことがあるかという極めてマニアックな設問を入れましたが、これは自己性愛者の場合、自分の精液に対するこだわりが非常に強いことがわかっているからです。自己性愛者は自分のペニスに強い愛情を持っていますが、自分の体内で生産され大好きなペニスを通って放出される精液にも強い愛着を持っています。それを自分の口から再び体内に入れたいと願うのは自然な欲求なのです。それこそが究極の自己愛と言えるでしょう。
ただ自分の精液を飲むということは願望はあっても実行するのはたやすいことではありません。男性特有の賢者タイムが邪魔をして簡単にはできないようになっているのです。精液を飲んでも別に美味しいわけではありませんが、自分の精液を体内に取り込んだという精神的な満足感を得ることができます。ここまで到達できるのはよほど自己肯定感の強い人に限られます。この難関を乗り越えた者だけが味わえる境地なのです(笑)。
コメント
いつも共感したり興奮したりしながら記事を読ませていただいております。
私も自己性愛の傾向が強く、自分のオナニーを録画したり、オナニーの回数を毎日記録したりすることを楽しんでいます。
後でその動画を見ながら荒い息遣いや絶頂時に思わず漏れてしまう声などに興奮して我慢ができなくなり、動画に合わせてオナニーで射精することも多いです。
また、数十回分の射精の瞬間だけを繋ぎ合わせて編集した動画を作成し、それを見ながら興奮して尿道口から滲み出たカウパー氏腺液を味わい、強い興奮を覚えてオナニーでオーガズムに達することもあります。
オナニーの回数は十年以上前から毎日記録していて、週単位や月単位で集計したりグラフにしたりして後で見返し、回数の多さなどに興奮を覚えることもあります。
現在よりも盛んだった時期を見返しながら、「この時は3回やった翌日に4回、その翌日にも3回もしてる。」とか「この時は週に19回もしていたんだ。」とか…。
私の場合、幼少期から性的な好奇心が強く、10歳の時にオナニーで精通して以来ほぼ毎日オナニーで射精して来ましたので、より自己性愛の傾向が強くなったのかもしれません。
コメントありがとうございます。この記事に共感いただけたことは大変うれしいです。
同じ性向の人以外にはなかなか理解されないと思いますが、自分も同じようなことをやってますし、すごくわかります。
自分も射精の記録をつけたことはありますが、あまり回数が多くないので見栄えはしませんでした(笑)。
精液をビンに溜めることはよくやりましたが、こんなに射精したんだと思うと興奮します。
自分も幼少期から性的な好奇心が強かったですが、それが異性や他人に向かうのではなく、自分自身の体に向かうところから自己性愛の傾向が顕著だったのだろうと思います。